[[../]]
*任意のページごとの閲覧・編集制限 -- [[Ynak]] [#b0e3a2f6]

※旧「BASIC認証で任意のページごとに閲覧制限や編集制限をかける方法」。名前が長すぎなので修正しました。

#contents

**やりたいこと [#f26d6529]
任意のページごとに閲覧制限や編集制限をかけたい。((Wikiの思想に逆行するのは重々承知の上です。))

具体的には
+××ページは全員が閲覧できるが、内容を編集できるのは○○だけ。
+△△ページは□□だけが閲覧・編集できる。
+○△ページは□□だけが閲覧できるが、編集は○○だけ。

というようなことをやりたい。

**現状 [#n98e6dfb]
-他のWikiEnginesでは、実装されているものもある。
-PukiWiki1.3.xでは、実装されていない。
-かろうじて使用できるのがページ内容の凍結であるが、PukiWiki全体で1つのパスワード設定しかできないので、運用面で困る。

**方針 [#tb83a099]
[[PukiWiki/1.4/BasicAuth]]で紹介されている方法をそのまま使えば、全ページに対する編集権限を設定できる。

更に、コメント部で紹介された方法((多少修正が必要であるが。))を使用すれば、正規表現で定義されたページ名に対する編集権限を1セット設定できる。

しかし、最終目標には少々足りていないので、更なる改造が必要。

**仕様 [#s05d1c04]
pukiwiki.ini.phpで

|ユーザID|パスワード|
|正規表現によるページ名のパターン|閲覧できるユーザID(カンマ区切り)|
|正規表現によるページ名のパターン|編集できるユーザID(カンマ区切り)|

を定義することで、ちょっとUNIXライクな読み書き((関係ないけど、送りがなを詰めると''読書''になるって知ってた?))権限の設定ができる。


**改造方法((diff形式じゃなくてすみません。)) [#rb4e61a7]
PukiWiki1.3.4をベースに改造する方法は以下の通り。

***ja.lng [#sc6cff98]
以下を追加する。
 $_msg_auth = 'PukiWikiAuth';
 $_title_cannotread = '$1 は閲覧できません';

***en.lng [#v8077a9e]
以下を追加する。
 $_msg_auth = 'PukiWikiAuth';
 $_title_cannotread = '$1 is not readable';

***func.php [#ja82bba5]
以下を追加する。
 /////////////////////////////////////////////////////////////////
 // Basic認証による権限チェック
 function edit_auth() {
      global $get, $_title_cannotedit;
      global $edit_auth, $auth_users, $_msg_auth;
      global $vars, $edit_auth_pages;
  
     // 編集認証フラグをチェック (システム全体として編集認証するかどうか)
      if (!$edit_auth) {
          return;
      }
 
      // 認証が必要なページかどうかをチェック
      $edit_auth_users = "";
      while (list($key, $val) = each($edit_auth_pages)) {
          if (preg_match($key, $vars['page'])) {
              $edit_auth_users = $val;
             break;
         }
      }
      if ($edit_auth_users == "") {
          return;
      }
 
     // 認証を行う
     if ((!isset($_SERVER['PHP_AUTH_USER']) or
         !preg_match("/".$_SERVER['PHP_AUTH_USER']."/", $edit_auth_users) or
          !array_key_exists($_SERVER['PHP_AUTH_USER'], $auth_users) or
          $auth_users[$_SERVER['PHP_AUTH_USER']] != $_SERVER['PHP_AUTH_PW']))
      {
          header('WWW-Authenticate: Basic realm="'.$_msg_auth.'"');
          header('HTTP/1.0 401 Unauthorized');
          // press cancel.
          $body = $title = str_replace('$1', htmlspecialchars(strip_bracket($get['page'])), $_title_cannotedit);
          $page = str_replace('$1',make_search($get['page']),$_title_cannotedit);
          catbody($title, $page, $body);
          exit;
      }
  }
 
 function read_auth() {
      global $get, $_title_cannotread;
      global $read_auth, $auth_users, $_msg_auth;
      global $vars, $read_auth_pages;
  
     // 閲覧認証フラグをチェック (システム全体として編集認証するかどうか)
      if (!$read_auth) {
          return;
      }
 
      // 認証が必要なページかどうかをチェック
      $read_auth_users = "";
      while (list($key, $val) = each($read_auth_pages)) {
          if (preg_match($key, $vars['page'])) {
              $read_auth_users = $val;
             break;
         }
      }
      if ($read_auth_users == "") {
          return;
      }
 
     // 認証を行う
     if ((!isset($_SERVER['PHP_AUTH_USER']) or
         !preg_match("/".$_SERVER['PHP_AUTH_USER']."/", $read_auth_users) or
          !array_key_exists($_SERVER['PHP_AUTH_USER'], $auth_users) or
          $auth_users[$_SERVER['PHP_AUTH_USER']] != $_SERVER['PHP_AUTH_PW']))
      {
          header('WWW-Authenticate: Basic realm="'.$_msg_auth.'"');
          header('HTTP/1.0 401 Unauthorized');
          // press cancel.
          $body = $title = str_replace('$1', htmlspecialchars(strip_bracket($get['page'])), $_title_cannotread);
          $page = str_replace('$1',make_search($get['page']),$_title_cannotread);
          catbody($title, $page, $body);
          exit;
      }
 }

***pukiwiki.php [#mfc298c7]
編集制限が必要な追加・編集・プレビュー等の箇所に
 edit_auth();
を、閲覧制限が必要な表示関係の箇所に
 read_auth();
を挿入する。

-103行付近
    // 追加
    else if(arg_check("add"))
    {
        edit_auth(); // ★これを挿入!
-113行付近
    // 編集
    else if(arg_check("edit"))
    {
        edit_auth(); // ★これを挿入!
-124行付近
    // プレビュー
    else if(arg_check("preview") || $post["preview"] || $post["template"])
    {
        edit_auth(); // ★これを挿入!
-195行付近
    // 書き込みもしくは追加もしくはコメントの挿入
    else if($post["write"])
    {
        edit_auth(); // ★これを挿入!
-384行付近
    // 差分の表示
    else if(arg_check("diff"))
    {
        read_auth(); // ★これを挿入!
-462行付近
    // バックアップ
    else if($do_backup && arg_check("backup"))
    {
        read_auth(); // ★これを挿入!
-629行付近
        // WikiName、BracketNameが示すページを表示
        if(is_page($get["page"]))
        {
            read_auth(); // ★これを挿入!
-641行付近
        else if(preg_match("/($InterWikiName)/",$get["page"],$match))
        {
            read_auth(); // ★これを挿入!
-722行付近
        if(preg_match("/^(($BracketName)|($WikiName))$/",$get["page"])) {
            edit_auth(); // ★これを挿入!
-736行付近
    // 何も指定されない場合、トップページを表示
    else
    {
        read_auth(); // ★これを挿入!

***pukiwiki.ini.php [#hd8d4502]
以下のように設定を追加する。

下記は設定例のため、設定内容は適切に変更すること。

 //////////////////////////////////////////////////
 // 閲覧・編集制限の設定
 // 認証のアカウント
 // ユーザ名とパスワードを記入。
 $auth_users = array(
  'foo' => 'foo_passwd',
  'bar' => 'bar_passwd',
  'hoge' => 'hoge_passwd',
 );
 
 // 編集時に認証が必要か
 $edit_auth = 1;
  
 // 編集認証をかけるページ名のパターンを正規表現で設定する。
 // マッチしたページに編集認証をかける。
 // カンマ区切りで複数ユーザを書いても良い。
 $edit_auth_pages = array(
  '/Barの公開日記/' => 'bar',
  '/ひきこもるほげ/' => 'hoge',
  '/(ネタバレ|ねたばれ)/' => 'foo',
 );
 
 // 閲覧時に認証が必要か
 $read_auth = 1;
  
 // 閲覧認証をかけるページ名のパターンを正規表現で設定する。
 // マッチしたページに編集認証をかける。
 // カンマ区切りで複数ユーザを書いても良い。
 $read_auth_pages = array(
  '/ひきこもるほげ/' => 'hoge',
  '/(ネタバレ|ねたばれ)/' => 'foo,bar,hoge',
 );

上の例では
-「Barの公開日記」は、誰でも閲覧できて、barだけが編集できる。
-「ひきこもるほげ」ページは、hogeだけが閲覧・編集できる。
-「映画紹介~ネタバレ注意」ページは、foo, bar, hogeの三人だけが閲覧できて、かつ、編集はfooだけが可能。
のような設定となる。

かなり強引にUNIXっぽく表現すると、こうなる。
 アクセス権   ユーザID   グループ   ページ名
 -rw----r--   bar        なし       Barの公開日記
 -rw-------   hoge       なし       HogeOnly
 -rw-r-----   foo        hoges      映画紹介~ネタバレ注意

※グループhogesには、barとhogeが所属するとする。

**注意点 [#ae8cccdb]
-初めてPHPをさわった人間が改造しているので、実装的に問題があるかも。
--添削希望。

-閲覧認証をかけたページは、編集認証も必須。
--でないと、「編集」リンクから内容が読めてしまったり、挙動が怪しくなったりする。((UNIXでも、rw-(閲覧認証&編集認証の同時設定)はOKだけど、 -w-(編集認証のみ)はいろいろと問題が発生するのと似てる。))
--編集可能ユーザは、閲覧可能ユーザのサブセットとなるように設定すること。

-edit_auth_pagesなどのvalue部分と、BASIC認証のユーザ名の比較をpreg_matchで行っているので、あるユーザIDのサブセットとなるようなユーザIDがあるとややこしくなる。
--例えば、'hogefoobar'というユーザIDがあって、このユーザだけが編集できるようなページを以下のように設定する状況を考える。
 $edit_auth_pages = array(
  '/Secret/' => 'hogefoobar',
 );
--ここでもし、'hoge'、'foo'、'bar'というユーザIDが存在していれば、そのいずれかのユーザIDでBASIC認証を突破すれば、このSecretページにアクセスできてしまう。
--とりあえず、pukiwiki.ini.phpにユーザID設定をする人が気を付ければ良いので、気にしていませんが、良い回避法があれば修正してください。

*コメント [#fa4b735d]
-うおお、 おみごと。ページ単位の認証ってニーズ高いですもんね。 -- [[yateeight]] &new{2003-05-17 (土) 17:10:37};
-実は、オートリンクとNoBracketNameが素敵なので1.4に乗り換えようとしてます。で、1.4も同じように改造しようとしてますが、1.3.4とだいぶ作りが違うので難儀してるところです。 -- [[Ynak]] &new{2003-05-17 (土) 20:30:32};
-おっと、includeプラグインで無権限者による閲覧ができる穴発見。 -- [[Ynak]] &new{2003-05-17 (土) 21:10:03};
-他にもcalendar_viewerとかその手のプラグインで続々抜け穴を発見。プラグインを無効にするか、プラグインの頭のところでread_auth()を呼ぶようにしないとだめっぽいです。 -- [[Ynak]] &new{2003-05-17 (土) 21:23:11};
-編集系プラグインはあまりないですが、閲覧系プラグインは結構あるので対処も大変ですね・・・。 -- [[Ynak]] &new{2003-05-17 (土) 21:24:26};
-暫定対処として、include,calendar_read,calendar_editは使わないのではずして、calendar_viewerは改造して第1引数を無効にしてみました。 -- [[Ynak]] &new{2003-05-17 (土) 23:15:53};
-ページ単位じゃなくって、全体(どのページも)に認証かけるのはどうすればよろしいのでしょうか?「新規」も制限かけたいのですが。 -- [[Naox]] &new{2003-05-18 (日) 09:12:37};
-Wikino -- [[Naox]] &new{2003-05-18 (日) 09:13:42};
-全ページに均一に認証をかけるのであれば、ページ名を"/.*/"とかにするとか、[[PukiWiki/1.4/BasicAuth]]のそのままの方法でやるとかが良いと思います。 -- [[Ynak]] &new{2003-05-18 (日) 12:00:09};
-あと、ここの改造方法では、新規ページ作成も制限対象に含まれています。 -- [[Ynak]] &new{2003-05-18 (日) 12:02:16};
-./wiki/なディレクトリを、Webで公開しているディレクトリであれば、その文書ファイル名を直接指定したら読めませんか?ということで、そういう場合の読者の無意味さがあるので、注意書きでも追加しないとねぇ。ということが1点。ページ単位での制御を行う上で、ページを追加時に、この php に定義を追加していくことの運用の手間というところを、なんとかすると、もっとよくなると思います。の2点。で、config じゃないですけど、とあるページで制御しつつ、そのページに制限を行う。の組み合わせはどうかなぁ?と。 -- [[upk]] &new{2003-05-18 (日) 16:05:06};

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