Wiki(WikiWikiWeb)について/Wikiの参加者について/Wikiのデザインについて 等々。
昨年後半に ロードマップ のページで Cocoa さんと対話した後、devサイトにて個別に、もう少し踏み込んだやりとりを試みていましたが、今年はユーザー向けに何か資料を提供できればと思っています。
早速ですが以下に、別の所でのトピックに対して、なるべく万人向け*1となるように作って行ったコメントをまとめて掲載します。
PukiWikiの進行に関して: 今後も基本的に各自のペースで進むと思います。一般社会人が無理せず続けられるような環境作りは今後も継続します :)
つまるところDHMOですが: 静的なWebページやblogのような既存のパラダイムは 細胞壁を持った(植物)細胞の様な「少ないルール付け」 による安心感を持っていますが、 WikiWikiWebの原始的なアイデアは恐らくそうした壁が より少ないか柔軟なのでしょう。 あらゆる意味の可能性を秘めている分、 結果的なデザインがうまくできていないと 簡単にリスクが発現して破綻します。 それを、今までの壁を破りながら学ぶのは 結構大変な事だと思いますから、 もし心に余裕があるならば なるべく純粋なWiki実装をいじる事を通じて デザインとパラダイムを 体感する というのが 最も早い道筋だろうと思います。 その際、核となる部分を探すのを止めないよう気をつけて下さい。 「ごく一部のちょっとした改造」の延長である 「後付で何かを足す案」はもう充分世の中に転がっています。 全体ないし部分を「再デザイン」する切り口と慎重さがあれば 多分どこのプロジェクトでも喜ばれるでしょう。
「Wiki Way」という書籍を併読すると もう少しステップが短くなるだろうと思います。 http://www.yamdas.org/wikiway/index.html 最初のターゲットとしては YukiWiki は複雑すぎると思うので YukiWiki Mini や、Wiki Wayで紹介されている QuickiWiki に された方がいいと思います。 QuickiWikiのソース (詳しくはWikiWayを参照) http://leuf.net/cgi-bin/tww?WikiWaySources それでも辛いかもしれません。その場合、テキストをHTMLに レンダリングする部分だけに絞ったフィルタを作ってみる事に するのはいかがでしょうか。 その他、正規表現に関する 軽めの 本をリファレンスとして 調達することをお勧めします。 資金が無い場合は、古書店めぐりをする事をお勧めします。 最近の古書店はIT分野?の掘り出し物があるはずです。 知らない分野に関する有名な本の一つ前の版など。
Wikiと称して text-to-html converter を作る ような課題を抱えている方もいらっしゃるかもしれませんが プログラミングの勉強とか何かのためとはいえ、 WikiWikiWeb を text-to-html converter だと捕らえてしまうと 今後の思考の幅が狭くなってしまいかねないと思うので、 個人的にはお勧めしません。 日本で WikiFarmEngine という単語が Wikiの疎結合を誘発した時のような 罠概念じゃないかと思います。 既存のWiki全体(のコード)をいじって理解しつつ、 デザインについて検討された方が今後の実りがあるだろうし 評価者はそこを見て採点すると思います。
本だけが全てではありません。 何も知らない状態から学ぼうと言う場合には それに絞った基礎的な説明をきちんと受けた方が 理解が早いと思いますが 大学によってはコンピュータルーム(?)で 講座を開催しているでしょうから 「HTML基礎」っぽいもの 「PerlでCGI」もしくは「PHP基礎」っぽいもの 「Unix基礎」っぽいもの を探して受講されるといいと思います。
Wikiに関する未来を 作るための手段として、認識を新たにするための基礎にあたると (個人で勝手に)思っているから他人に薦めたいと思っているのは 以下のような書籍です。
(本来の)WikiWikiWebの参加者らには、 逆境も結果的にエンターテイメントに変えられる ようなエネルギーが結果的に求められていると思います。 きっかけは何であれ、 コンテンツ(=結果)を相応に成長せしめられるなら その方が良いと思うのであります。