ご存じのとおり、2ちゃんねる掲示板の管理人・ひろゆきが記事の削除をめぐって動物病院から名誉毀損などの理由で訴えられ、敗訴しました。ひろゆきは控訴する方針らしいですが。
ひろゆきが勝った負けたはどうでもいいですが(笑い)、問題は判決内容です。匿名(ここでいう匿名とはいわゆる「名無しさん」だけでなく、身元を特定できないハンドル名・ニックネームの類いも含む)の掲示板における書き込みについて、個人を特定する立証責任は掲示板管理人にあるとした点です。
この判決にしたがうならば、PukiWikiでも書き込み時のログを記録する必要があるほか、proxy制限などもしなければならなくなるでしょう。実際、ウェブ掲示板のCGIの一部にはそのような機能を持つものも少なくないですし、2ちゃんねる掲示板ですらproxy制限などを導入しています。
管理人だからって、すべての書き込みを注視していなければいけないというのは、少々現実離れの話のような…。PukiWikiもページが増えたら管理人が書き込みに気づかないということは容易に起こり得る話ですよね。PukiWikiの場合、掲示板と違って、「一覧」で見ない限り存在も気づかない孤立したページが当たり前に作れるわけですから、ある意味、より深刻かもしれません。-- reimy
それと、荒らしに弱いって問題もありますよね<Wiki
1.5ではアクセス制限系もつけますか。一応手元ではクッキーを使ったログインによる認証はできてます。問題は多数残ってますが。
あとページ変更履歴周りをディスクを喰ってもいいから全部IPやUSER_AGENTごと保管しなきゃだめですね。
いずれにしてもWikiの思想からすると不本意な話です(;_;)
Wiki思想的には、書き込みのIPやアクセスIPをすべて公開って手もありますね。
でも■を読むと、Wikiは管理者以外が発言を削除できるから問題ない気もするけど。
れいみぃ:記事の修正・削除についてを参照(笑い)
うちはSIZEでの指定を1~7ではなくピクセルで指定するように改造してるんだけど、UNIX版Mozilla 1.0以前だとフォントサイズに1666666以上指定するとXを道連れに落ちるらしい(爆)
ログを取ったところで、ホントに生粋のハッカーなりクラッカーの手に掛かったらどうしようも無いからなぁ…。それを管理者責任とされるのも辛いところですね。
たしか、「管理者が知った上で」という注釈が入っていたので、削除願いがなかったなら問題ないような。
と、言うことはヤバ目な書き込みは、ホントかウソかわからなきゃ全部消せってことですね(苦笑<向こうから言われれば
名誉毀損は内容が事実であるかどうかとは無関係に成立するので、ホントとわかっていても不名誉な内容であれば消せってことになりますね。
うちのサイトにも逮捕、起訴されて裁判で有罪(執行猶予)判決を受けた人からの削除依頼が3件ほど来ております(爆)。Googleのキャッシュの削除までこっちに要求してくるなって!!>弁護士
うざいのでpukiwikiサイトにはrobots.txtを置いた。
ま、Wikiサイトに限っていえば、「消すも消さないもあなたの勝手」なので管理者がどうこう言われる筋合いはないかと。
2ch管理人VS動物病院裁判の判決文が公開(Slashdot Japan)
判決文に「しかし,表現の自由といえども絶対無制約のものではなく,正当な理由なく他人の名誉を毀損することが許されないのは当然であり,このことは匿名による発言であっても何ら異なるところではない。しかも,被告は,本件掲示板について,IPアドレス等の利用者の情報を一切保存していないので…」とあることからすると、IPアドレスの記録は義務であるかのようだ。
プロバイダ責任法案と矛盾しないか?
プロバイダ責任法との関係についてはINTERNET Watchの記事でも触れられているように、必ずしも矛盾しないという判断のようだ。もちろん、ひろゆきは「基準があいまいすぎる」と反発しているけど
常に書き込みIPをLast -modifiedと一緒に表示する?
IP表示するのはありだとおもうなぁ あとは自分でおっかけてってことで(笑) それで追っかけられるようなら悪さするなって気もするけど
表示するかどうかは別にして、書き込み・削除などのIPログ記録は必要かもね。まあ、サーバーのログを見れば済むけど。
IPアドレスやメールアドレスの類は下手に出してほしくな。。少なくとも設定によって出す出さないの制御はしてほしいし、そのような情報はサイト管理者のみが管理できればいいんじゃないでしょうか。
問題は裁判所の論理。IPを知っているのは管理者だけ→個人を特定する義務は管理者側にある、という論理で来るのがなあ…。IP表示していれば、それを免れることができるという一面はある。
2ちゃんねる管理人・ひろゆきの控訴棄却 動物病院訴訟(朝日新聞)
で、Wikiな思想なら管理人以外であっても、誰でも削除できる。ということと、今回の件とで、どうするか?というところまで考えないと、意味ないんですよね?
そそ。基本的にWikiの場合は管理人以外でも削除が可能なので、一見、問題になるような記事が掲載されても、“被害者”が自分で削除できるから問題ないように見える。しかし、バックアップは誰でも見ることができるので、削除したことにならない。バックアップの削除は管理者のみが可能であるから、結局、当該記事(のバックアップ)を放置した場合、管理者が責任を問われる可能性がある。
2ちゃんねるMLによると、2ちゃんねるの管理人・ひろゆきは、動物病院への中傷発言の削除と賠償金の支払いをめぐる裁判で、東京高裁が控訴を棄却したのを受けて、最高裁への上告を決断した。
横槍失礼します。この問題はWikiだけじゃなくて、インターネットの在り方自体が問われているのでは? 法律/弁護士/既得権益を守ることが目的の人に合わせて仕様を変えるのではなくて、本来あるべきものに合わせて法律をコントロールすべきだと思います。ここにいる方々は、本件について発言する権利をお持ちの方だと思いますので、できればそういう観点での議論もしてほしいと思います。もちろん、私も傍観者を決めこむつもりはありませんが。ここまでの書き込みを読んでちょっと恐いなと思ったので、後先省みずにカキコしちゃいますた。 参考リンク: http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798102040/
管理責任ばかりを問われると、匿名による悪さをする人の得ばかりになってしまいますよねー。きっとWikiを設置するような管理者、このサイトに訪れるような人々、PukiWikiを自分で設置するような人々は自分たちの責任をまず考え、どう動くべきかという部分を先に考える責任感のある人々が多いからこういうような論理の展開になっているのだと思います。
はい。分かります。期待が持てるからこそ、頑張ってほしいなーと。ぼくが性善説すぎるのかなぁ? 今までのWikiだって、アクセス制御などの機能を持たずに、人間の理性とか心理的な垣根とかの、技術以外の方法でうまくやってるわけじゃないですかぁ。なんか、そういう理念で、みんなで話しあって仲良くやろうよっていう雰囲気もWiki独特の面白さのひとつだと思うんですよねぇ。うーん。まあとにかくまた遊びにきますぅー。
Wikiな思想を尊重しつつ、PukiWiki として、管理証跡というものを、どう考え、実装しておくか?だと思っていましたけどね。なもんで、WikiはWikiなままかなぁ?。
うちはとりあえず全てのWikiで更新通知をメールで通知するようにしていますが(差分とIP・ポート番号・ブラウザ・リンク元サイト等)必要最低限しか記録していませんが。