PukiWiki 1.4.6†
- PukiWiki 1.4.6:
- 2005/10/19ファイルリリース
- 2005/10/31 リリース
- 互換性に関する記述
サーバー側の負担を減らすための修正が多く加わりました。これらはセーフモード(PKWK_SAFE_MODE)や最適化モード(PKWK_OPTIMISE)を有効にすることで特に効果を発揮します。
管理者パスワードとユーザーパスワードの保存方法が一元化、および拡張されました。この新しい保存方法はLDAPのものと同一です(うち五種類はOpenLDAP互換です)。新しいmd5プラグインはこれらのパスワードを生成/検証することができます。
編集内容を管理者にメールで通知する機能が見直されました。またファイルの添付/削除を管理者に通知する機能が追加されました。
大量のプラグインを書き込むいたずらの影響を抑えるため、プラグインの実行回数に制限を設ける事ができる様になりました。また「外部サイトの画像をインライン表示する機能」を禁止できる様になりました。
その他の大きな変更点:
- [見出しの位置に左右されない目次] 目次を表示する「#contentsプラグイン」は(可能であれば)見出しに設定されている固定アンカーを使用する様になりました。
- [ファイル所有者の自動修正] ファイルの所有者が適切でないファイルについて、可能であれば自動的に修正を試みる様になりました。
- [ファイル添付] ファイル添付が管理者のみに可能となりました(デフォルト設定の変更)。
- [著作物に関する対応] 「受け取ったTrackBackの一覧をHTMLで一覧する機能」に関するデザイン(およびその付属機能)は、実現方法に問題があると判断されたため、過去の製品に遡って削除されました。
ダウンロード†
PukiWiki-1.4.6は、無承諾のまま配布物に含まれていた著作物を含む "skin/trackback.js" の削除のため、公開を停止いたしました。本件の詳細につきましてはdev:BugTrack2/62をご参照ください。
ファイル一覧・MD5ハッシュなど
- ※Windows環境であれば、以下のソフトウェアでtar.gz形式のパッケージを展開できます。
Thanks to†
- バグ報告をしてくださった皆様
- バグ修正をしてくださった皆様
- pukiwiki-official や dev サイトがより使い易くなる様に、相互にリンクを張ったりコメントを加えてくださる皆様
- 自分に迷惑をかけることをいとわぬ冒険者達
- pukiwiki-official や devサイトや WikiWikiWeb の将来について模索しているWeb委員の皆様
- EclipseプラットフォームおよびPHPプラグインの開発や日本語化に携わった皆様 (いまや、これ無しには…)
- Zend Studio (まずいコードの探索 / 言葉通りの「デバッグ」 / 分析に大活躍)
- そして…PukiWikiを利用してくださっている皆様
1.4.6 Special thanks to†
インストール / アップグレード†
パッケージ付属文書をご覧下さい。
以下の文書は詳しいですが、少し古くなっています。
1.4.5_1 からの変更点†
これまでの変更点†
以下のページを参照してください。
重要: パスワード保存形式の一元化および拡張†
[アップデート上の注意] 管理者パスワードについて今後もMD5を用いる場合、少なくともパスワードの先頭に '{x-php-md5}' を追加する必要があります
(詳細: dev:BugTrack/709)
- 管理者パスワードとユーザーパスワードの保存形式を、「RFC2307および既存のLDAP実装」に準拠させました。その結果、管理者が保存方式を自由に選択(変更)できる様になりました。具体的にはMD5以外に平文、SHA-1、Unix crypt()、OpenLDAPが利用できるパスワードフォーマット全て(SHA, SSHA, MD5, SMD5, CRYPT, CLEARTEXT)を利用できる様になりました。
- (md5プラグイン) 新しいmd5プラグインはこれらのパスワードを生成/検証することができます。
既存の問題の修正†
オーバーヘッドの削減 / Webクローラー対策†
- 不要なライブラリをロードしない(コンパイル時)
- TrackBack/Referer関連機能が不要なのであれば lib/trackback.php をロードしない
- メール送信機能が不要なのであれば lib/mail.php をロードしない
- 一覧表示のリンクURIが簡潔になる (同じものを指すURIが一致する)
- 修正前「?cmd=read&page=ページ名」
- 修正後「?ページ名」
- 関数 make_str_rules(): 配列を二重に確保しない
- 関数 strip_htmltag(): preg_quote() を一度だけ実行する
その他の修正: 画像の様に見えるURIをインライン画像としてリンクしない事を可能に†
(詳細:dev:BugTrack2/69)
- 定数 PKWK_DISABLE_INLINE_IMAGE_FROM_URI を 1 にすることにより、インライン画像に関する機能が無効になる
(※このとき、imgプラグインは動作が無効になります)
その他の修正: ファイルの所有者を自動的に補正する†
(詳細: dev:BugTrack2/55: タイムスタンプを更新しない時にエラー)
- touch()のラッパー関数はファイルの所有者を自動的に補正する
labelタグ対応 (一部の文字列がクリックに反応する)†
(詳細: dev:BugTrack2/15)
- 基本機能: 編集時の文字列「タイムスタンプを変更しない」
- プラグイン: article, attach, bugtrack, comment, dump, links, lookup, newpage, rename, search, template, tracker, update_entities
※labelタグに対応していないブラウザでは効果がありません
TrackBack (PukiWiki/TrackBack 0.3): 一部機能の削除†
- 設定がoffなのであれば、trackback関連関数をロードしない / コールしない
- TrackBack ping は charset を出力する (See TrackBack specification v1.2)
- dev:BugTrack2/62: TrackBack Ping の一覧を表示する機能は妥当な手順で作成されていないのではないか?
- HTMLで一覧を表示するデザインとその関連機能を削除
管理者にメールを送信する機能の再構成†
(関数 pkwk_mail_notify() の追加)
その他の修正†
- ページ下部に表示される「Last-modified」の日時表現が、 RecentChanges に表示される日時と同じになる
- dev:BugTrack/698: 定数 PKWK_ALLOW_RELATIVE_FOOTNOTE_ANCHOR を追加
- 脚注へのリンクを相対パス/絶対パスいずれにするかを設定できる
- デフォルトを1.4.4以前の状態(相対パス)に再修正
- dev:BugTrack2/68: 設定値 $attach_link を追加
- 「ページの下部に添付ファイルの一覧を表示する」処理を止めさせることができる (表示の高速化。注意点あり)
- dev:BugTrack2/35: 設定値 $notimeupdate を追加
- 編集時に「タイムスタンプを変更しない」ことを許可するか/管理者のみに許可するか/無効にするかどうかを選択できる
- dev:BugTrack/798 設定値 $usedatetime を追加
- 特別なキーワードに対応した値(時刻)を、「ページを表示する際に」「その時の値で」動的に置換して表示する機能を追加 (&_date; &_time; &_now;)
- (応用例が増えれば、設定の名前は整理されるでしょう)
スキン: tDiaryスキン (tDiaryテーマ 2.1.2 のサポートなど)†
(詳細: dev:BugTrack/769)
- tdiary-theme-2.1.2 で新たに追加されたテーマ160種類のサポート(調整済みの設定を追加)
- サイドバー(メニュー)の表示方法の選択肢に 'none' を追加。'none'であればMenuBarの処理を行わない (今までもほぼ意図通りに動作するが、MenuBarは処理される)
- 定数 TDIARY_COLOR_THEME, TDIARY_TITLE_DESIGN_DATE を追加 (index.php などで定義可能)
- TDIARY_COLOR_THEME: PukiWikiオリジナルCSSの色テーマを選択 ('' or 'black')
- TDIARY_TITLE_DESIGN_DATE: 「ページ名」の部分に、「日記タイトル」ないし「日付」ないし「両方」のいずれのデザインを適用するかを選択 (0~2)
スキン: keitaiスキン (携帯・PDAから編集できないページの取り扱いなど)†
- そのデバイスが一度に取得できるデータ量を越える「ページの編集」画面を出力(しようとして、破綻した内容を表示)しない
- 見出しごとのリンク「†(†)」を出力しない
プラグイン全体: 呼び出し回数のリミッター†
- プラグインの呼び出し回数にリミッターが設けられました。デフォルトでは同じプラグイン(ブロック/インライン)が768回以上呼ばれた場合、出力動作が強制的に停止します。
anameプラグイン†
- Usage (使い方) を表示する
- 意味の無いオプションの組み合わせに対しエラーを表示する
- (設定による: デフォルトは無効) そのページの中で使われているIDをチェックし、重複しているものがあればエラーを表示する
attachプラグイン†
- ファイルの添付/削除が行われた時に管理者にメールで通知する
- dev:BugTrack/686: pkwk_mail_notify() with adding/deleting files (originally hacked by Marupa)
bakcupプラグイン: バックアップデータをレンダリングしない (設定でoffに)†
(詳細:dev:BugTrack/787)
- 「バックアップデータされているテキストをXHTMLに変換する」機能を設定で無効にできる (PKWK_SAFE_MODE や PKWK_OPTIMIZE を有効にすることで、自動的に無効になる)
brプラグイン (reimy's work)†
(dev:BugTrack/786, dev:BugTrack/583)
- 従来「ユーザー定義ルール」であった「&br; 」を独自のプラグインとして追加
bugtrack / bugtrack_list プラグイン: 内部コードの再構成†
- 内部コードの再構成
- 内部で使用されている複数のグローバル変数は一つのグローバル配列に格納される
- グローバル配列の中身は適宜サニタイズ ないし preg_quote() される
- サマリーや名前欄が空の時は既定のメッセージが追加される
- 個別のページについて: テキストの可読性を高めるため、Wiki文法とそうでない部分の境界にスペースを一つ追加する
- printf() で言う '%03d'(0で埋めた3文字の数値) のような番号付けを可能に (定数を追加)
- 「最も大きな番号」を取得する処理がより早く終わる (線形探索 => 50毎にスキップ)
- bugtrack_list はテーブルヘッダの最初の項目を表示する(以前は空欄であった)
- bugtrack_list はテーブルヘッダの背景色を指定できる
- bugtrack_list はテーブルの幅を '100%' の指定で表示する
- bugtrack_list はページの情報をより正確かつ厳密に取得する
- bugtrack_list は 'moved to' で示された他のページを一度だけ取得する (再帰動作しない)
- bugtrack_list: XHTML出力の可読性を向上
- その他単純化、空白・コメント・冗長なコードの追加および削除
- その他クリンナップ、関数の定義順の整理、関数名の整理など
calendar_viewer プラグイン: ページタイトルの表示フォーマットの修正(デフォルトで曜日を表示する)†
(詳細: dev:BugTrack2/57)
- ページタイトルの表示フォーマットを指定可能に(管理者がプラグインの先頭にて設定)
- (デフォルト設定の変更) 今後はページ名の変わりに、日付と曜日を出力する
commentプラグイン†
- 入力/出力のチェックを追加
- #commment(below) は (above と同じ様に) 出力するテキストに適切な空行を挿入する
- commentプラグイン設置時、「名前日付なし」指定をしても '--'が挿入される件の修正 (dev:BugTrack2/27)
- 挿入するコメント行について、Wiki構文(行頭のハイフン)と本文の間に半角スペースを挿入する
- コメント本文にハイフンしか含まれていない時は動作しない
- コメント本文が4つ以上のハイフンで始まっていたとしても、水平線を作らない。ただし一つまたは二つ以上のハイフンで始まっている場合は、従来通りにインデントを行う
counterプラグイン:†
(dev:BugTrack2/20)
- counterディレクトリに書き込み権限が無かった時の die_message() ループを抑えるため、die_message()ではなくdie()を使用する
dumpプラグイン: 0バイトのファイルを格納できる†
editプラグイン†
md5プラグイン: 新しいパスワード保存形式を出力する†
(詳細: dev:BugTrack/709)
「平文(そのままの文字列)」を除く8種類のパスワード保存形式を出力/検証できる
(新規追加) nofollowプラグイン: 凍結されたページを検索エンジンに無視させる†
(詳細:dev:BugTrack2/72)
※このバージョンに含まれている最新のマニュアルには #nofollow が追加されています
onlineプラグイン: ファイル書き込みオーバーヘッドの削減 (O(N) => O(1))†
(詳細: dev:BugTrack2/83)
- ファイル書き込みの負荷がアクセス回数(ピーク時は平均以上になる)ではなく、常にユニークホストの数のみに依存する
pcommentプラグイン: 動作の改善/コメントページの相対指定†
recentプラグイン: より明確なエラー表示/表示回数制限†
(dev:BugTrack2/90)
- キャッシュファイルが存在しない時に明確にエラーを表示する
- 最大で二つまで設置できる (三度目以降はメッセージを出力する)
(dev:BugTrack/779)
- コードのクリンナップ / より読みやすいHTMLを出力するように修正
コメント†